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湖東籠ヶ鼻の景
松江大橋の南詰、宍道湖に少し突き出たところが、籠ヶ端(かごのはな)である。
現在の魚町、山陰合銀本店のあたりである。
籠ヶ鼻は、湖岸に並ぶ蔵を夕日が染めていく美しさから古来松江名所として数えられてきた。
当時は湖岸に道路がなく、岸に面した料亭などより宍道湖の眺望を眺めたものであり、絵葉書に「魚一」などの料亭や蔵などが写っています。
戦前は、籠ヶ鼻より、白魚漁の四手網が点々と見られて風情があったといわれています。
明治から昭和初期までは大橋をはさんで西桟橋と呼ばれた合同汽船の宍道湖航路(平田・宍道行き)の桟橋もあり、近辺の商店街の荷物の搬入などで大いに賑いました。
【年代】 明治40年〜大正6年 【発行】 今岡商店発行
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