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宍道湖の景(第15代松江大橋)

宍道湖の景(第15代松江大橋)

第15代松江大橋(トラス橋)を京店側湖岸より見ている。
小泉八雲が富田屋旅館の後で移り住んだといわれる織原邸付近の2階からの撮影であろう。

八雲が松江を去って15年程度過ぎてはいるが、町並みに変化はなく、大橋も当時のトラス橋であり、八雲はこれと同じ光景を毎日眺めたと推察される。
宍道湖、嫁が島、大橋のこうした景色を眺めて「神々の国の首都」を書いたと思うと感慨深いものがある。

背景に和田見、八軒屋、白潟本町の家並みがきれいに写されている。
大橋の右側は宍道湖航路の西桟橋、左側が中海航路の東桟橋である。

明治41年島根県遊覧案内によると以下のように紹介している。
「大橋下は、東西船舶の輻輳地(ふくそうち)にして、桟橋は、その南詰にあり。西桟橋は、宍道・庄原・平田・小境行船の発着所にして、東桟橋は松江港・安来・米子・境・美保関行船の発着場なり。毎日数十回の航行ありて、交通甚だ便利なり。」

【年代】 明治39年〜44年 【発行】 今岡商店発行 絵葉書用ガラス乾板