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松江大橋と仮橋(第17代)

松江大橋と仮橋(第17代)

17代松江大橋竣工直後の撮影である。
北側京店の方向より南を見ている。

渡り初めに市民が正装で見学している様子がよくわかる。
南詰めには開通のポールが2本立ち、籠の鼻にまだ道路はない。
右側のもう1本の橋は、架け替えの時の仮橋で、魚町の小路通りと末次の榎小路を結んだ。

通称「くの字橋」と呼ばれた。
京店商店街から路地を抜けると小泉八雲が新婚当時住んでいた織原邸がある。

その脇より宍道湖にせり出して魚町までの橋で幅2.3メートル 高くなったり、低くなったり「く」の字形に曲がり、人と自転車だけを通した。
あしかけ3年間利用された。

板敷きの橋で、人が歩くとカランコロンと良い音がした。
狭くてくねくね曲がっていて走るとぐらつくような吊り橋のごとき危なさがありました。

しかし、そのえもいわれぬ風情に、本橋開通後も取り壊しを惜しむ人が多かった。

【年代】 昭和12年10月 【発行】 今岡商店発行 絵葉書用ガラス乾板