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新装の大橋(第16代)

新装の大橋(第16代)

第16代松江大橋で新装とは、橋の表層と欄干の工事のことを示している。
手前にシャンデリア風街灯があり、橋の上流(左)に沿って水道管が敷説されている。

橋の北詰めにはなにわ旅館(大正7年開業)、5階建てビル、ユニオンビールの看板、背景には原田の時計塔など。
北詰の5階建てビルは木造で風が吹くとよく揺れたとのことで、この後に上の2階部分を撤去することになる。
対岸に電信局の建物は見当たらない。

大橋には人力車、自転車が走り、冬であろうかマントの学生達が多数いる。
おそらく当時大橋で歌いながら闊歩したといわれる旧制松江高校の生徒であろうと思われる。

これらから、おそらく大正10年〜15年頃と推定される。
この大橋も昭和9年3月、機船が橋げたに衝突して橋が途中で落ちた。
小さな船がぶつかったくらいで落橋するほど老朽化していたのである。

大正以来急速に発達した自動車交通に、いつ落ちても不思議のないくらいの状態であったといわれていた。

【年代】 大正10年〜大正15年 【発行】 今岡商店発行