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大橋正面の景(第16代)
松江名所、大橋正面の景である。
大橋斜面の景という絵葉書があり同じ時期と思われる。
第16代大橋の南(白潟本町)から撮影している。
北岸の下流側には店の看板が並んでいて、三島旅館、富田旅館(上に電話29番)、岩田旅館本店、大橋館が並ぶ。その隣は三木商店。
人力車が正面に、左の舗道のところの女の子はハイカラである。
左に開通の時より立てられていた柱があり字が書いてあるが不鮮明で読めない。
対岸の橋の左側に電信局の屋根。
橋が傷んでいるように見えるので、大正中ごろまでの撮影と推定される。
富田旅館は小泉八雲ゆかりの旅館である。
明治23年8月松江に到着したハーンがここに旅装を解いた。
大橋川に影を落とし、新築であった為ハーンの心を引いたといわれている。
松江大橋北詰から東に十数メートルのところにあった。
当時このあたりは通称縁取町(へりとりちょう)といわれていた。
界隈に畳の業者が集まっていたからである。
この旅館は昭和6年の末次町大火にて消失した。
その後新築されたが現在は大橋館に売却されてない。
【年代】 明治40年〜大正6年 【発行】 今岡商店発行
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