津田松原の雪

津田松原の雪

松江藩主が江戸に向かう際に大名行列の街道であった。
松江藩開府の時に、数キロにわたって松が植えられ、路の両側に植樹された松並木が続いていた。

明治末には松が立ち並んで老松の枝でトンネルのようになっていた。
絵画や紀行文などにも紹介されるなど大変に有名であった。

この地域の旧村名が津田であり、今でも津田街道と呼ぶ人が多い。

松江の東の玄関口にあたり、明治40年の東宮殿下の馬車、41年の歩兵63連隊の行進なども津田の松原を通って松江市に入った。絵葉書も風情のある雪景色他、たくさんの種類が作成されている。

昭和12年天然記念物に指定されたが、戦中の混乱期、松根油の採集・伐採のためほとんどなくなり、松原通りという名前のみ残っている。

【年代】 明治40〜45年  【発行】 今岡商店発行