城山公園御座所の景

城山公園御座所の景

明治40年5月22日、東宮殿下(後の大正天皇)が松江に行啓。
その際、興雲閣が宿舎となった。

興雲閣は明治36年9月に明治天皇を是非山陰地方にお迎えしたいとの県民の願いの下に、工芸品陳列所の名目で建てられた。

13500円の市費が投じられ、建物の台石は中海の大根島から産出した島石を用いました。
明治調の2階建て木造の洋館で、迎賓館風の建物です。
設計者は分かりませんが、寺町の和泉利三郎が工事を請け負いました。

明治43年7月の松江開府300年祭において、松平直亮伯が「興雲閣」と命名しました。
それまでは東宮御旅館と呼ばれていました。

従って興雲閣と記してある葉書は43年7月以降になります。
東宮をお迎えする国旗が正面に飾られています。
昭和43年に島根県文化財となり、現在は松江郷土館となっています。

【年代】 明治40年5月22日 【発行】 今岡商店発行 絵葉書用ガラス乾板