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布志名陶器製造場

布志名陶器製造場

松江市玉湯町の布志名焼は出雲地方を代表する焼き物の一つで、松江藩主・松平不昧公(7代、治郷)にも好まれた。

布志名焼の開祖は船木与次兵衛村政とされ、寛延3年(1750)に布志名に移り3人の子供とともに焼き物づくりをはじめた。

布志名焼については明治以降、若山陶器会社(明治10〜17年)、制陶社、舟木合名会社、丸三陶器会社など多くの会社が設立された(『松江余談』)。
明治末から大正にかけて布志名焼は隆盛を極め、海外へ向けても輸出された。

明治時代には布志名焼の製品を桟橋から船で運搬していたが、大正初期より陸上交通の発達とその近代化により船での運搬は廃れてしまったとされる(『玉湯町史下巻』(一))。

これは明治末に開通した山陰線が大いに利用された結果ではないかと思われる。

【年代】 明治42年11月 【発行】 今岡商店発行